この記事はクラウドソーシングで実際に案件を受注しているフリーランスの方に執筆してもらいました。
これからクラウドソーシングで案件を獲得していこうと考えている方の参考になれば幸いです。
新型コロナ以降リモートワークや外出自粛をする機会が増えたり雇用環境が悪化した影響で、手に職をつけようとプログラミングやウェブ制作などのIT関連のスキル習得を目指す人が急増しています。
ただプログラミングのスキルを習得しても実際に仕事として使えるかどうかは別問題で、クラウドソーシングにおいても全くの未経験者が簡単に案件を獲得できるほど現実は甘くありません。
しかし、やり方次第ではクラウドソーシング初心者かつ未経験でもプログラミング案件を受注することは十分可能です。
そこで今回はクラウドソーシング初心者が未経験のままプログラミング案件を初受注できるまでの具体的なやり方をご紹介していきます。
目次
1.クライアントが未経験者に発注しない理由
全ての取引がサービス内で完結するクラウドソーシングでは発注者・受注者双方のミスマッチを回避するために評価システムが採用されています。
発注者側は受注者の評価や実績やプロフィールなどを見て仕事を発注するかどうかの判断をしています。
大抵の場合、外注先を募集しているクライアントは応募者に対し以下のような不安を頭に思い浮かべているものですが、応募者の実績や評価を見て不安がなく信頼できる外注先を探すわけです。
例えば、、
- 実力やスキルはあるのか
- 納期を守ってくれるか
- 途中で投げ出したりしないか
など
ところがクラウドソーシング初心者でプログラミング未経験者の場合、そのサービス内での実績や評価や公開できる外部の実績もないため発注者側からの信頼はほぼゼロです。
クライアントの立場になって考えればわかると思いますが、実力も信頼もできる外注先がいくらでも見つかるのにあえて信頼できない人にお金を支払ってまで外注しようとは思わないのが普通でしょう。
つまり、基本的に未経験者に発注するメリットが何もないわけです。
2.クラウドソーシングでは提案文が全て
圧倒的に不利な立場の未経験者がクラウドソーシングでプログラミング案件を受注するには工夫と戦略が必要です。
そもそも1つの案件に多数の競合が応募するクラウドソーシングではクライアントへの提案文(見積もり)の内容次第でほぼ採否が決まってしまいます。
提案文が全てだと考えておいて問題ありません。
であれば、クライアントにフックする提案さえできれば未経験者でも十分プログラミング案件を獲得可能だといえます。
つまり魅力ある提案文を作成することが初案件獲得のための必勝法(戦略)となります。
そのためにやるべきことは具体的には以下のとおりです。
- クライアントの不安を徹底的に潰す
- クライアントへのメリットを提示する
- 提案文は必要事項を分かりやすく簡潔に
それではこれらのやり方を順を追って解説していきます。
3.クライアントの不安を徹底的に潰す
大抵の発注者は不安が残る(信頼できない)相手にはまず仕事を発注しません。
だからその不安を解消することが最低条件になります。
プログラミング案件の不安材料は、受注者の実力、予算、納期厳守などの信用面が大半ですので、これらの不安を全て解消してあげる必要があります。
そのためにやるべきことは以下のとおりです。
- 作品を自作してポートフォリオにまとめる
- 値引きする(無償奉仕もあり)
- 早期納品は必須
作品を自作してポートフォリオにまとめる
まず、プログラミング未経験でクラウドソーシング初心者には実力を証明する実績がないわけですから、自作自演で用意するしかありません。
自分で考えた架空のウェブサイトやLP(ランディングページ)を作りましょう。
コーディングの場合は既存サイトの模写でも構いません。
そして可能であればそれらをいくつか作成しポートフォリオにまとめて実績として見せるのです。
値引きする(無償奉仕もあり)
外注先が多数見つかるクラウドソーシングでは予算に関して厳しい案件が多いです。
またクラウドソーシングでは全くのプログラミング未経験者が市場の相場の金額で受注できるケースはほぼありません。
最初から値引きが前提だと考えておいていいです。
だから初案件ではあくまでクラウドソーシング内での実績作りが最優先で報酬額にはこだわらないことが大切です。
場合によっては無償で受けるくらいの気持ちで挑みましょう。
初案件ではお金を稼ぐという意識は捨ててください。
もちろん、実績と評価さえ増えれてくれば報酬はあとからついてきますので安心してください。
初案件での値引きは先行投資だと割り切りましょう。
早期納品は必須
納期内に納品することは絶対に守るべき基本的なルールですが、それでもクライアントは不安なものです。
だから信頼のない未経験者の場合は納期よりも早く納品して当たり前だと考えてください。
もし可能であれば即日対応&即日納品してあげると喜ばれて案件を獲得しやすくなります。
4.クライアントへのメリットを提示する
クライアントの不安を全て解消してあげても、それだけでは不十分です。
未経験者がプログラミング案件を獲得するためにはプラスアルファが必要です。
自分に発注するとこんなメリットがありますよといった特典を提示しましょう。
- 値引き
- 修正は無制限対応する
- 即日対応
- 即日納品
- 納品後1ヶ月無償サポート
等々です。
他にも自分の可能な範囲でできることを積極的にアピールしてください。
5.提案文は必要事項を分かりやすく簡潔に
これまで書いた事項を実際に提案文に落とし込んでいきましょう。
ここで重要なのは提案文は必要事項を簡潔にわかりやすく記載することです。
よくダラダラと自己紹介や熱意を長文にして送る人がいますが、ほぼ間違いなく不採用になります。
発注者側は何十件もの提案に目を通さなければならず、長文の提案は見るだけでもウンザリで印象は最悪です。
提案には必要な事項だけ書いてあれば十分です。
長文の提案文は不採用の理由となりますので注意してください。
提案文に記載する内容は以下のような感じで十分かと思います。
これらを箇条書きするなどして見やすくすると好印象です。
- 簡単な自己紹介
- 納期、受注金額などの条件
- 実績( URL)
- クライアントへの特典
提案文ができたらあとは気になる案件にどんどん応募していくだけです。
ちなみにプログラミング案件の場合は制作環境や扱えるソフトが採用条件に関係することも多いのでプロフィールにしっかりと記載しておきましょう。
6.受注率がアップする裏技
最近はフリーランス人口の増加でクラウドソーシングでもプログラミング案件の獲得競争が激化しているので、これまでに書いてきた戦略だけでは厳しいかもしれません。
そこで最後に、過去実際に受注に至った再現性の高い裏技をご紹介します。
それは提案時に先にクライアントにギブする方法です。
具体的には例えばウェブ制作案件の場合であれば、受注前にウェブサイトを作って納品するだけの状態で提案する、デザイン案を先に作っておいて一緒に提案する、提案時にウェブ制作に関するアドバイスをしてあげるなどです。
このやり方だと発注者側は事前に成果物や実力を確認できるため未経験でも安心しますし、納得済みで発注ができるのでリスクも解消され受注率がかなりアップします。
ぜひお試しください。
7.おすすめのサービス
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。
これからクラウドソーシングで案件を獲得していこうと考えている方の参考になりましたら、幸いです。
案件獲得を目指している方、フリーランスの方は以下の記事もよかったらご覧になって下さい。
- ポテパンフリーランス:フリーランス初心者の方でもオススメのサービス