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ポート番号
ポート番号とはクライアントとサーバーが通信をする際に、サーバー上で稼働しているどのプログラムと通信するかを特定する用途で用いられる番号のことです。
解説
例えば、クライアントがサーバーに対して通信をするとします。
この時、WebブラウザからHTTPリクエストを送り、メール受信用プログラムで受けてしまうと、メール受信サーバーはHTTPリクエストを理解することができません。
そのため、クライアントからの通信を適切なサーバーに割り振れるように、通信を行う際、必ずポート番号が指定されていいます。
以下の図はポート番号を使用して通信を行う一例となっています。
クライアントは通信を行う際、相手のサーバーの設定に合わせたポート番号を指定することで、望みのプログラムと通信することができます。
しかし、私たちが普段、Webサイトを閲覧する時、ポート番号を設定するということはないかと思います。
なぜなら、HTTPのような通信プロトコルはあらかじめどのポート番号を使用するのかが決められているからです。
WebブラウザからHTTP通信を行うと、ポート番号が自動的に80番、HTTPS通信を行うと、ポート番号が自動的に443番に指定されます。
ポート番号は0~65535までの数字を指定することができますが、0~1024まではどの通信プロトコルが利用するのか予め決められています。
このことをwell-knownポートと呼びます。
well-knownポートはIANAという団体によって管理、公開されています。
以下がよく使用されるwell-knownポートです。
ポート番号 | 通信プロトコル |
---|---|
20 | FTP |
21 | FTP |
22 | SSH |
23 | TELNET |
25 | SMTP |
53 | DNS |
80 | HTTP |
110 | POP3 |
143 | IMAP |
443 | HTTPS |