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Cookie
CookieとはWebサーバーから送信され、Webブラウザに保存されるデータのことです。
Cookieのおかげで通信状態を管理することができ、閲覧しているWebページの状態を保存することができます。
解説
最近、Amazonを筆頭とするECサイトが登場したことで色々な人々がECサイトを利用することが多くなりました。
例えば、ECサイトで商品を買い物かごに入れた状態でWebブラウザを閉じ、再度ECサイトを訪れた時、前回買い物かごに入れた商品が入っているということはないでしょうか。
これは「前回買い物かごに商品を入れた」という情報がCookieに保存されているからです。
それでは実際にCookieがどのように設定されているのかを見ていきましょう。
CookieはHTTPヘッダを利用してやりとりされます。
まずサーバー側がWebブラウザに保存させたい情報をSet-Cookieに指定します。
WebブラウザはSet-Cookieを受け取り、記憶します。
このSet-Cookieにはexpires、path、domainの3つの項目が記述されています。
expiresは有効期限のことを指しており、指定した有効期限が切れたら、そのCookieは無効となり、破棄されます。
例えば、Cookie内に「Mon, 25-Dec-2020 21:00:00」と記述があれば、2020年12月25日の21時までCookieが有効になります。
pathとdomainにはCookieがどのURIにリクエストすればいいかが記述されています。
サーバー側はクライアントから送られてきたCookie内のpathとdomainを見て対象のWebページをレスポンスするという仕組みになっています。
CookieはECサイトのほかにユーザー認証でも使用されています。
例えば、ある特定の会員サイトにログインするとログインユーザーの名前が表示されます。
これはユーザーがログインしたときに、ユーザーを識別するIDをCookieに保存させることによって実現されています。
そのため、Cookieを消去するとログイン状態が解除されるという仕組みになっています。