私たちはインターネットで特定のWebサイトを閲覧したい時、アドレスバーにURLを入力するということがあるかと思います。
そのURLの一部に「www」と記載されていることがありますが、この「www」がどのような意味を持つのか疑問に思いませんか?
そこで、このページではよく目にする「www」について解説していきます。
皆様の疑問を少しでも解消して頂ければと思います。
目次
1.WWWとは?
WWWはWorld Wide Webの略で、私たちがよく耳にするWebのことを指しています。
WWWの仕組みはCERN(セルン)という欧州原子核研究所のティム・バーナーズ=リーが考案し、インターネットの技術発展とともに広がりました。
WWWはインターネット上でテキストを公開・閲覧できる仕組みのことです。
テキストは文字、画像、動画等を組み込むことができ、複数のテキストを相互に関連付けて結びつけることが可能となっています。
WWWの名前の由来ですが、情報が網目状につながる様子がクモの巣を連想させることから「World Wide Web」と呼ばれるようになりました。
このようにWWWはインターネットにとって最適な仕組みとなっています。
もし、インターネットの歴史に興味のある方は以下の記事をご覧下さい。

2.WWWとハイパーテキストの違い
WWWはインターネット上で文字、画像、動画等が組み込まれたテキストを公開・閲覧できる仕組みのことで、複数のテキストを相互に関連付けることが可能です。
一方、ハイパーテキストはどのような仕組みになっているのでしょうか。
ハイパーテキストは複数のテキストを相互に関連付け、結びつける仕組みのことです。
WWWとハイパーテキストはテキストを相互に関連付ける仕組みを同じく持っているけれど、何が違うのと思われる人もいるかと思います。
WWWはハイパーテキストの一種で、ハイパーテキストの概念をインターネット上に拡張したものがWWWであると言えます。
インターネット上には様々なWebページが公開されており、Webページ同士がリンクしています。
このように複数のテキストを結びつける役割を担うリンク機能をハイパーリンクと呼びます。
ハイパーリンクによってWebページを結びつけることでWebページを自由に取り出すことができます。
私たちはハイパーリンクによって、WebページからWebページへと移動することができ、様々な情報を閲覧できています。
以下はハイパーリンクのイメージ図となっています。
3.WWWとインターネットの違い
WWWはインターネット上で文章、画像、音声等のデータを公開、閲覧する仕組みのことですが、Web上でどのようにWebページが閲覧できているのでしょうか?
Webページ閲覧の仕組みを簡単に解説していきます。
Web上にデータを公開しているソフトウエアやコンピューターをWebサーバーと呼び、Webサーバーからデータを受け取るコンピューターをWebクライアントと呼びます。
WebクライアントからWebサーバーにデータをリクエストすることで、Webサーバーがデータを取り出し、WebクライアントにレスポンスすることでWebブラウザで閲覧できています。
一方、インターネットはTCP/IPという通信プロトコルを利用して相互接続されたコンピューターネットワークのことです。
つまり、インターネットはコンピューターやスマホ等の異なる端末同士をつなぐ情報網のことです。
TCP/IPの技術を使用している仕組みはすべてインターネットと呼ぶことができます。
TCP/IPの技術を使用している仕組みは以下の通りです。
- 電子メール(SMTP)
- ファイル転送(FTP)
- WWW(HTTP)
このように、WWWという仕組みはインターネットの情報網を利用することでデータを公開、閲覧することができています。
通信プロトコルの詳しい解説は以下の記事に記載されています。

TCP/IPの詳しい解説は以下の記事に記載されています。

4.ポイント
- WWWはインターネット上で文字、画像、動画等が組み込まれたテキストを公開・閲覧できる仕組みのことで、複数のテキストを相互に関連付けることが可能です
- ハイパーテキストは複数のテキストを相互に関連付け、結びつける仕組みのことです
- 複数のテキストを結びつける役割を担うリンク機能をハイパーリンクと呼びます
- インターネットはTCP/IPという通信プロトコルを利用して相互接続されたコンピューターネットワークのことです