目次
1.リレーショナルデータベースとは?
リレーショナルデータベースは現在、最も普及しているデータベース方式となっています。
リレーショナルデータベースという名称は複数のテーブルが関係し合ったデータモデルを利用できることから付けられました。
リレーショナルデータベースは関係データベースとも呼ばれています。
2.解説
リレーショナルデータベースはExcelのような表の形式でデータを保存します。
例1はリレーショナルデータベースのデータ構造です。
ここでは誰がどのような企業に所属しているのかを記録する所属テーブルと企業情報を記録する企業テーブルという2つのデータ構造があります。
例1にはIDという同じ列があります。
リレーショナルデータベースでは同じ値を持った行(レコード)同士を結合することで複数のテーブルを1つのテーブルのように扱うことができます。
例1 リレーショナルデータベース
所属テーブル
ID | 名前 | 住所 |
1 | 佐藤一郎 | 東京都 |
2 | 高橋次郎 | 神奈川県 |
企業テーブル
ID | 企業名 |
1 | 佐藤商店 |
2 | 高橋商店 |
例2は例1の2つのテーブルを同じIDを持つレコード同士で結合されて作られたテーブルです。
例2は「企業名」、「名前」、「住所」の列が横に結合された表になっています。
このように関係する複数のテーブルを結合して、データを生成できることがリレーショナルデータベースの特徴となっています。
例2 例1の2つのテーブルを結合
ID | 企業名 | 名前 | 住所 |
1 | 佐藤商店 | 佐藤一郎 | 東京都 |
2 | 高橋商店 | 高橋次郎 | 神奈川県 |
複数のテーブルを結合できるメリットはいくつかあります。
例えば、例2のように最初から結合された状態で保存されていたとします。
佐藤商店の企業名が変更になったら、すべての人のレコードを修正する必要がでてきます。
例2は2件となっていますが、データが何万件とある場合、修正が大変になってしまいます。
しかし、例1のようにテーブルを分割してデータを保存しておけば、企業テーブルを1カ所直すだけで済みます。
このように重複したデータの発生を防ぐデータ構造を作ることを正規化と呼びます。
正規化はデータ量の節減にもつながります。
多くのリレーショナルデータベースではデータを操作する際にSQLという言語が利用されています。